自己肯定感を高める効果的な8つの手段|大人がネガティブな心理を抜け出す方法とは

自己肯定感の低さから「自分の価値がわからない」「自分を好きになれない」と悩んでしまうことはありませんか?自己肯定感を高めると気持ちが安定し、前向きに生きられるようになります。自己肯定感を高めるにはどうすれば良いのでしょうか。その方法をお伝えします。

目次

  1. 自己肯定感を高めるのは難しい?
  2. 自己肯定感が低い原因とは
  3. 自己肯定感を高める効果的な8つの手段
  4. 自己肯定感を高めた後に気をつけるべきこと
  5. 自己肯定感を高めて人生を豊かにしよう

自己肯定感を高めるのは難しい?

「自己肯定感」とは、自分の存在や価値を認められる感覚のことです。似た言葉で「自尊心」というものがありますが、少し意味合いが違います。自尊心が「自分は尊い、優れている」と思う気持ちを指すのに対し、自己肯定感は「良い自分もダメな自分も含めて自分には価値がある」と思うことです。

自己肯定感の低い人は、ネガティブ思考に陥りがちだったり、周りからどう思われているか気にしすぎるといった特徴があります。また、自分で自分を認めることができないので、人から認められたいという承認欲求も強いです。このように、自己肯定感が低い人の最大の特徴は、思考の軸が「自分」ではなく「他人」にあることだと言えます。

自己肯定感は子供の頃からの体験や生育環境、人との関わり方などで形成されていきます。親や周りの大人から健全な自己肯定感の形成に適していない育て方をされていると、自分に自信がない、自分の価値を認められないといったネガティブな心理状態になり、自己肯定感の低い大人に育ってしまうのです。

自己肯定感は幼少期から大人になるまでの長い期間の積み重ねで形成されるものですから、すぐに高めることは難しいかもしれません。しかし、少しずつネガティブな心理を変えていくことによって、大人になってからでも自己肯定感を高めることは十分に可能です。

自己肯定感が低い原因とは

では、自己肯定感が低い大人になってしまう具体的な原因にはどのようなものがあるのでしょうか?自己肯定感が低くなってしまう原因と、自己肯定感の低い人に特徴的な心理状態が分かれば、この後紹介する自己肯定感を高める方法がどうして効果的なのか理解しやすくなります。

①虐待やいじめを受けた経験がある

親や周りの大人から虐待を受けていたりあまり構ってもらえない幼少期を過ごしていた人、いじめを受けた経験がある人は「自分は愛されていない」「自分は必要のない人間だ」という心理状態に陥ってしまいます。それが自己肯定感の低さにつながっているのです。

②親から認められたり褒められる機会が少なかった

子供の頃に親から必要以上に厳しくしつけられた人も自己肯定感が低く育ってしまう傾向があります。親や周りの大人から自分の考えを否定されたり、頑張ったことを褒めてもらえなかったりすると、大人になっても自分自身に対して否定的な心理状態になってしまうのです。

③過保護・過干渉に育てられた

親が何でも決めてしまったりやってあげたりするのも自己肯定感が低くなる原因です。そのように育てられた子供は、自分のやりたいことを主張できなくなってしまい、何でも他人任せの大人になってしまうという特徴があります。

また、親が何でもやってあげることは、子供がそれを出来るようになるチャンスを奪います。それが結果的に「自分は何も出来ない人間なんだ」という自己肯定感の低さを招く原因になってしまうのです。

④過去の成功体験が少ない

成功体験の有無も自己肯定感の形成に大きく影響します。成功した経験が少ないと「今度もうまくいかないかもしれない」「自分には無理」と自分を否定するネガティブな心理状態になってしまい、自己肯定感が低くなるのです。

⑤過去の失敗や挫折がトラウマになっている

誰しも失敗や挫折をすることはありますが、それがあまりにも大きな傷となってしまうと自己肯定感に影響を与えます。例えば、失恋したことで「自分には愛される資格がない」と感じてしまったり、みんなの前でミスをしたり怒られたりといった経験をすると「自分には能力がない」と感じてしまい、自己肯定感の低下を招くのです。

自己肯定感を高める効果的な8つの手段

自己肯定感を持てないまま大人になってしまった人が、ネガティブな心理を抜け出し自己肯定感を高めるためにはどうすればよいのでしょうか?ここからは、大人が自己肯定感を高めるために効果的な方法を8つ紹介します。すぐに取り組めるものばかりですので、無理のない範囲で少しずつ生活の中に取り入れてみましょう。

①自分の短所を長所に言い換える

自己肯定感の低い人は、自分の短所ばかりを意識してしまうという特徴があります。自己肯定感を高めるために、まずは自分の短所を長所に言い換えることから始めてみましょう。

例えば「飽きっぽい」人は「切り替えが早い」と言い換えることができます。「仕事が遅い」のも「丁寧」で「慎重」だということですし、「ネガティブ」な人は「感受性が強い」人なのです。

短所を長所に言い換えることができたら、それも自分のいいところだ、と認めてあげましょう。短所も含めてありのままの自分自身を受け入れられるようになることが、自己肯定感を高めるための第一歩になります。

②付き合う人を変える

自己肯定感の低い人の特徴として、他人からの影響を受けやすいということも挙げられます。自己肯定感を高めるためには、自分にネガティブな感情をもたらす人とは距離を取り、自分を認めてくれたり成長させてくれるようなプラスの影響を与えてくれる人と過ごすようにしましょう。

特に自己肯定感の高い人のそばに居るようにすると、自分の自己肯定感を高めるのにもいい影響を受けることができます。自己肯定感の高い人は他人に対しても肯定的なので、前向きな気持ちになれる言葉をかけてくれるはずです。また、自己肯定感の高い人と一緒に居ることで言葉や考え方の癖を自然と真似できるようになってきます。

③褒め言葉を素直に受け取る

自己肯定感の低い人は、人から褒められたとしても「そんなことないです」と否定してしまいがちです。「社交辞令なのでは?」と疑ったり、言葉の裏を読もうとしてしまうのが自己肯定感の低い人に特徴的な心理なのです。

しかし、人からの褒め言葉を否定することは、自分で自分を否定することにもなります。人から褒められたら否定の言葉を発する前にまず「ありがとう」と返すようにしてみましょう。人からの褒め言葉を素直に受け取って自分を認めることが、自己肯定感を高めるのにも良い効果をもたらします。

④ネガティブな言葉を使わないようにする

自己肯定感の低い人は思考パターンがマイナス思考という特徴があり、ついネガティブな言葉を口にしてしまいます。自分が発する言葉というものは無意識のうちに自分の心理状態に影響を与えるものです。そして否定的な言葉を発していると思考もまたどんどんネガティブになっていくという悪循環に陥ってしまいます。

反対に、肯定的な言葉を使っていれば、自然とポジティブ思考に向かっていきやすいものです。ネガティブな言葉を使ってしまいそうになったら、前向きな言葉に変換するように意識してみましょう。ポジティブ思考が自己肯定感を高める助けになります。

また、口から発する言葉だけでなく、自分への問いかけもポジティブな言葉に言い換えるようにしてみましょう。「どうして失敗するんだろう」を「どうすればうまくいくだろう」というように「できない原因」を探すより「できるようになる方法」を探すという建設的な思考ができる質問に変えるのです。

⑤自分の思いを最優先にする

自己肯定感の低い人は他人の評価を気にしすぎるため、他人から否定されないための行動を優先するという特徴もあります。「自分はこう思うけど、否定されたらどうしよう」「自分はこうしたいけど、批判されてしまったらどうしよう」という心理が働き、自分の本当にしたいことや感情を押し殺してしまいがちです。

しかしそれでは自分の本当の感情や欲求が認められるわけではないため、自己肯定感を高めることはできません。出来るだけ「自分はこう思う」「自分はこうしたい」の部分を優先できるように意識してみましょう。自分の思いを優先することが出来るようになれば、次第に他人を気にせず自分を軸にして物事を考えることが出来るようになります。

⑥見た目を整える

自分を変えたいと思ったら、外見から変えてみるのも一つの方法です。内面を変えていくのには時間がかかるかもしれませんが、見た目の印象はすぐに変えることができます。髪型やメイク、ファッションを変えてイメチェンしてみましょう。「自分はこんなに変わることができる」というポジティブな気持ちが生まれるはずです。

また、外見を整えると周りから褒められることもあるでしょう。その褒め言葉を素直に受け取り、自信につなげることができれば、自己肯定感を高めることにプラスになります。

⑦運動をする

心の健康と体の健康は連動しています。体が健康であれば精神も整いやすくなるので、規則正しい生活を送り、適度に体を動かすこともおすすめの方法です。適度な運動はうつ病など心の病気の治療に取り入れられることもあるほど、精神面に良い影響を与えることが分かっています。

また、運動や筋トレをすることによって体重を減らせたり筋肉がついたりというような目に見える効果が現れると、それが達成感や自信となって自己肯定感を高める助けになります。

⑧成功体験を積み重ねる

成功体験を積み重ねることも自己肯定感を高めるのに効果的な方法です。成功と言っても、何か大きなことを成し遂げる必要はありません。毎日小さな目標を設定し、それがクリアできたら自分を褒めてあげましょう。それを繰り返していくことで自分を肯定できるようになっていきます。

その際には自分の好きなことで達成感を得るという方法が有効です。習い事や趣味など、自分の好きな分野であれば、楽しみながら達成感を得ることができ、それが成功体験につながります。例えば、英単語を1つ覚えた、ギターのコードを1つ覚えた、本を10ページ読み進めた、そのようなことでも立派な成功体験になります。

もちろん出来るようになることばかりではないでしょう。思うように上達しない自分に自信を無くしそうになることもあるかもしれません。しかし、出来ないことに挑戦している事自体が素晴らしいことなのです。うまく出来ない自分も許してあげましょう。始めたばかりの頃より出来るようになっていることもあるはずです。

成功体験を積み重ねていく際におすすめの方法は、その日に自分が頑張ったことや出来るようになったことを日記や手帳に書いていくことです。文字にすることで、自分の成功が記録として残っていきます。また「頑張った自分」を客観視することができ、自分で自分を褒めてあげられるようになります。

頑張ったこと、出来るようになったことが特にないという日は、その日にあった良かったことや楽しかったことを記すだけでも構いません。その出来事を楽しめたということ自体も成功体験のひとつになり得ます。また、ポジティブな言葉を書き出すことで前向きな気持ちにもなれるはずです。

自己肯定感を高めた後に気をつけるべきこと

ここまで、自己肯定感を高める方法を紹介してきました。これらの方法を無理なく少しずつでも実践していくことで、だんだんと自分を認めて受け入れることができるようになってくるはずです。ところで、自己肯定感を高めた後の人生をよりよくするために、いくつか気をつけたいこともあります。

①ナルシストになりすぎない

自己肯定感を高めることができれば、自分を認め、受け入れ、愛することが出来るようになります。ですが、自分の愛し方を間違うとナルシストと言われかねません。ナルシストの特徴は自己顕示欲が強く、自分を他者にアピールしたがります。ナルシストであるということは、結局他者からの評価を気にしてしまっているということです。

本当に自己肯定感の高い人は、他人にアピールしなくとも自分自身に価値を感じることができます。自己肯定感が高いこととナルシストであることは似て非なるものだということを覚えておくと良いでしょう。

②傲慢にならない

自己肯定感を高めると、自分自身の考え方を大切にすることができるようになります。しかし、それが行き過ぎて「自信過剰」や「傲慢」と言われる状態にならないよう気をつけましょう。自信過剰で自分が全て正しいと考えてしまうと、本当に正しい判断ができなくなる可能性もあります。

自己肯定感を高めるための方法で「自分の思いを最優先にすると良い」と述べましたが、そうやって自己肯定感を高めることができたら、今度は他の人の意見やアドバイスにも耳を傾けることも忘れないようにしたいものです。自分が間違っていたと分かっても、間違っていた自分をも認めることができるのが本当に自己肯定感が高い状態だと言えるでしょう。

③自分だけでなく他人も肯定する

もともと自己肯定感の高い人は、自己肯定感の低い人の心理や思考パターンが理解できず、そのような人に対してどう接したらいいのかわからないということがあるかもしれません。

ですが、もともと自己肯定感の低かった人が少しずつ改善していき、高い自己肯定感を得られたなら、以前の自分を思い出して自己肯定感の低さに悩んでいる人に優しくできるのではないでしょうか。

④外の世界も大切にする

自己肯定感の高い人は、思考の軸を自分自身に置くことができるので、他人からの評価を気にしなくなります。しかし、それは他人を無視してもいいということではありません。周りにも目を向けて、外の世界から得るものを受け入れたり吸収することも忘れないようにしたいものです。

自己肯定感を高めて人生を豊かにしよう

自己肯定感の高い人は、何事にも前向きだという特徴があります。良いときも悪いときも自分をありのままに受け入れ、たとえ失敗したとしても「次に成功するためにはどうすればいいだろう」と建設的な考え方ができるのです。

また、自己肯定感を高めると「自分は自分、人は人」と考えることができます。他人と比較することがなくなれば、精神的にも安定し、心に余裕が生まれるでしょう。

一方で、他人にも寛容になれるというのも、自己肯定感の高い人の特徴です。自分と同じように他の人にもそれぞれの考え方ややり方があると受け入れられるため、結果として自分も人から好かれたり仲間が増えたりと、人間関係がスムーズになります。周りの人と円滑な人間関係を築くことができれば、よりストレスのない生活を送ることが出来るでしょう。

このように、自己肯定感を高めることには多くのメリットがあるのです。自己肯定感は大人になってからでも十分高めることができます。ここで紹介した方法をぜひ実践して自己肯定感を高め、豊かで幸福な人生を過ごしましょう。

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